信濃追分駅

 
長野県の軽井沢から篠ノ井までを結ぶしなの鉄道の駅。もともとは、同地と隣駅の御代田(みよた)までの勾配がきついことから、下り列車の一時的な停車場として追分(おいわけ)停車場が設置された。その後、夏場の避暑地利用客のため駅に昇格。その際、停車場から約300mほど東に場所を移している。
1997年(平成9年)に北陸新幹線の開業に伴い、並行在来線の区間がしなの鉄道に移管され同鉄道の所属となった。
駅の標高は957mで、JRや山岳鉄道を除けば、最も標高の高い場所に位置する駅である。

 
 

基本情報

□路線  しなの鉄道 しなの鉄道線
□開業  1909年(明治42年)国有鉄道信越本線の追分仮停車場として開業
     1923年(大正12年)駅に昇格。信濃追分駅となる
□所在地 長野県北佐久郡軽井沢町大字追分1092


□マップ

□訪問年月 2022年9月

  

 

軽井沢行きの上り列車から下車。秋のうろこ雲が美しい

 
 

 

そばの花文学賞の第6回入賞作の句碑が上りホームにある。
「そばの花 空に潮騒 あるごとし」 清水睦子
「夫亡くす若かりし日の母をおもふ 打ち伏してなほ白きそばの花」 滝澤淳子

 
 

 

上りホームの駅名標。綺麗に塗装されているが、しなの鉄道に移管される前のものだろう

  
 
 

手前にある駅名標はしなの鉄道移管後のものか

 
 
 

北側には浅間山の雄姿が

  
 

 

待合室の内部。しなのおいわけと書かれた木の板は、以前駅のどこかに使われていたものかもしれない

 
 
 

ホームは2面2線。小諸方面に向かう下り列車が動き始めた

 

 

下りホーム下は途中から造りが変わっている。わたらせ渓谷鉄道でも見られた石積みのほうが古いものだろう

 

 

 

以前は長い車両も停車していたことを想像させる下りホーム。現在は侵入できないようバーが建っていて、ホーム上の舗装も現用のものとは異なっている

 
 
 

跨線橋の脇にある通路を通り、北側の改札口に向かう。2番線ホームの軽井沢寄りに、緑色の屋根の待合室が見える

 
 

 

駅舎へ向かう通路

 
 

 

信濃追分駅の駅舎

 
 

 

鉄道紀行作家の宮脇俊三氏が、「旅情を誘われ、信濃路の終わりを感じさせられる」と評価したという文言が書かれた、丸いプレートがあった

 

 

 

跨線橋の入口方向を振り返る。階段脇に、乗車駅証明書発行機がある

 
 
 

改札から見た駅舎内部

 
 

 

改札から見て右手にある駅舎内の待合室

 

 

 

待合室内部。この地の自然を語る写真が何枚も飾られていた

 
 

 

待合室入口から改札方向を撮影

 
 

 

信濃追分駅全景。屋根瓦や壁の横板など、改築はされているだろうが開業当時に近い状態のまま残されている

 

 
 

駅舎の東側にある建物。集会所のような施設にトイレが併設されている

  

 

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