西和田駅

消えゆくダルマ駅:北海道

西和田駅は根室本線のうち、花咲線と呼ばれる釧路駅-根室駅間にある。

西和田という駅名は、明治初期、この一帯を開拓した屯田兵の大隊長の名字「和田」が地名となったことに由来する。アイヌ語由来の地名や駅名が多数を占める北海道において、和名の駅名はわりと珍しい。

基本情報

□駅名  西和田(にしわだ)
□路線  JR北海道 根室本線
□所在地 北海道根室市西和田
□マップ

□撮影年月 2022年9月

当駅から根室までの間に、花咲、東根室という2つの駅があったが、それぞれ2016年、2025年に廃止されたため、現在は隣駅が根室(反対側は昆布盛)になっている。

昆布盛(こんぶもり)駅についてはこちら。

 

駅は、道道142号から70mほど入ったところにある

2023年6月の記事「「JR北海道が42駅廃止検討」報道、宗谷本線の駅がごっそり消える?」によると、花咲線のこの付近の駅では、昆布盛、別当賀(べっとが)、尾幌(おぼろ)の名前が廃止検討駅として挙がっているが(別当賀と尾幌もダルマ駅)、なぜか西和田は外れている。

駅周辺に多少の建物と郵便局があるものの、地図を見る限り他駅周辺と大きな違いはないように思えるが…。

ホーム側から撮す。右側にも階段と手すりがあるが、入口は封鎖されている
室内で印象的なのは、最近めったに見なくなったハエ取り紙が下がっていることだ。正面はトイレだったのかも
室内はほとんど何もないが、利用者ノートはある
撮影当時(2022年9月)は6往復(うち下り2本が通過)。2025年11月現在では5往復(うち下り2本が通過)に減っている
釧路方。未舗装のホームが広い。列車に接する角部分は金属で補強されている
釧路からの下り列車が来た
当駅通過の列車なのでそのまま根室方面に走り去った
右隣の東根室はなくなったが、左隣の昆布盛を書き替える日も来るのかもしれない。

 

※「ダルマ駅」とは、使わなくなった貨車(有蓋車、冷蔵車、車掌車など)を改造した駅舎の呼び名の一つ。車輪や連結器などを取り外し車体だけになった様子が、手足のない置物のだるまに似ていることが由来。

 

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