大槌駅

 
青森県の南部から岩手県の三陸海岸沿いを縦貫する三陸鉄道は、北リアス線(久慈~宮古)・リアス線(宮古~釜石)・南リアス線(釜石~盛)の全区間163kmの路線である。東日本大震災により三陸鉄道は甚大な被害を受けたが、2014年までに北リアス線と南リアス線が復旧。
宮古から釜石までの区間が不通のまま残されたが、2019年に復旧し 大槌駅も新しい駅舎が同年竣工した。このとき 宮古~釜石の区間が三陸鉄道に移管されたことにより、久慈から盛まで三陸鉄道として全線開通となった。

 
 

基本情報

□路線  三陸鉄道 リアス線
□開業  1938年(昭和13年)鉄道省山田線の駅として開業
     2011年(平成23年)東日本大震災の津波により駅舎流出
     2019年(平成31年)三陸鉄道の駅として新駅舎竣工
□所在地 岩手県上閉伊郡大槌町本町1-1

□マップ

□訪問年月 2022年1月

  

 

1面2線の大槌駅。この日はTVメディアの取材があったようで、大半の人はTVクルーと思われる

 

 

ホームから南東方向に水門が見える。駅の南側を流れる小鎚川(駅の「槌」とは漢字が異なる)の水門で、震災後にかさ上げ工事が行われた

 

 

ホームの北側の道から、釜石方を撮影。単線非電化の列車が入線してくる

 
 

時刻はちょうどお昼の12時。宮古行きの列車は12時37分発なので、おそらくこれは撮影のために特別に入線した列車と思われる(実際に大槌駅の手前でしばらく停車していた)

 

 

震災前は2面2線でホームは跨線橋でつながっていたが、今は構内踏切になっている

 

 

大槌駅を北側から撮影。駅舎のデザインは2017年に実施された「大槌駅デザイン総選挙」で、投票1位を獲得した「ひょうたん島」が採用された。大槌湾内にある蓬莱(ほうらい)島が、ひょっこりひょうたん島のモデルという説に由来する

 

 

 

駅舎の西側にある、ドン・ガバチョの像。ひょっこりひょうたん島の主要キャラクターで、台座に書かれた「いざという時には、島民を守ろうとする責任感と行動力を持つ。」が、大槌町への応援メッセージにもとれる

 

 

ロータリーの西側は駐車スペース

 

 

駅舎の東側にはトイレと、2回にあがるための外階段がある

 

 

駅舎の2階部分の半分は展望テラスになっている。改札のある西側は吹き抜けになっていて、2階部分をぐるりと囲む窓から自然光が降り注ぐ。(今回、駅の西側の内部を撮影し忘れてしまった!)

 

 

テラスの北側には、町の様子を眺め観察する「ハカセ」がいる。(ハカセは、島のピンチを救うために優秀な頭脳を活用し、ノーベル賞ももらいそうになるほどの天才だ) 駅舎全体の写真をよーくみていただくと、ハカセの顔が見えるハズ

 

 

駅の北側。区画整理され、飲食店などが複数できている。ぜひ、現地を訪問し三陸の食を味わい、地域の応援をしていただきたい

 

 

メモリアル公園などが整備されるはずの南側を背景に、駅の北側に建つ宮沢賢治の詩碑。宮沢賢治の「利他の精神」が、これから生まれ来る子供たちの道しるべとなるという想いが込められている

 

 

ひょっこりひょうたん島によく似た形の蓬莱島。赤い灯台も震災後に再建された

 

 

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