現在のえちぜん鉄道の前身「三国芦原(みくにあわら)電鉄」が、福井口から芦原(現在の「あわら湯のまち」)まで開業したのが1928年(昭和3年)のこと。本荘駅はこのときに開業した駅だ。
開業当時の面影を残す駅舎の向こうには南北にまっすぐ伸びる線路がある。広々とした田園風景の中を列車が近づいてくる様子を、遮るもののないホームから楽しめる。
基本情報
□路線 えちぜん鉄道 三国芦原線
□開業 1928年(昭和3年)
□所在地 福井県あわら市中番15字池ノ上1
□マップ
□訪問年月 2022年7月
長い庇に、腰壁など、明治後期から昭和初期に建てられた駅舎の特徴を残す本荘駅
駅舎の左手には最近ではめったに見かけない公衆電話ボックスとトイレがある
木造の部材をみるとだいぶ年季がはいったものとわかる。支える白い柱はレールを再利用したもの
本荘駅の一番の特徴はこの輪の装飾。古レールを駅の骨組みに利用しているところは他にもあるが、こうした装飾は珍しい
裏側からみたところ
駅舎左手にある庇の下。昔はこの金網フェンスもなく通り抜けできたはず
十字の木の窓枠にガラスというのも、古い駅舎によく見られるつくり
待合室は改装されて木の板張りになっている。右手の壁には、窓口などがあったはずだ
ホームへ行くには構内踏切を渡る。上り福井方を望む
ホームから駅舎の裏側を見る。左側の駅員がいたであろう場所は外側からまったく見えない状態になっている
ホームは1面2線。単線である
1時間に平均2本ペースで運行されている
訪問日は風が少し強かった。まさに風に吹かれて無人駅
こちらの動画でも駅の様子をご覧いただけます。