えちぜん鉄道の三国芦原(みくにあわら)線の終点駅。開業当初は官設鉄道三国線の貨物駅だったが、その後変遷を経て1972年(昭和47年)に三国線は廃止となった。
えちぜん鉄道の所属となった今も、長いホームや開業時に建設されたレンガ造りの眼鏡橋など、当時の土木遺構が残されている。明治の三大港と呼ばれるエッセル堤(三国港突堤)の最寄り駅でもある。
基本情報
□路線 えちぜん鉄道 三国芦原線
□開業 1914年(大正3年) 官設鉄道三国線の貨物駅として
□所在地 福井県坂井市三国町宿1丁目16-1
□マップ
□訪問年月 2022年7月
全線電化、単線の三国芦原線。ワンマン運転だが、時間帯により女性アテンダントが乗車している(制服がおしゃれで、女性車掌といったイメージはまったくない)
ホームは1面1線。国鉄時代の名残でホームはかなり長い。側線もあるが、Wikipediaによれば花火大会の臨時列車用として使われているとのこと
ホームの南側には三国港市場があり、そのすぐ向こう側は九頭竜川(くずりゅうがわ)の河口だ
ホームの東端、福井方を撮影。1913年竣工の眼鏡橋が見える
ホームには眼鏡橋のモニュメントが設置されている
2009年3月に撮影された三国港駅の駅舎。国鉄三国線時代の駅舎を改築して使用していた
Rsa, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
2010年にさらに改修され、現在の駅舎となった。基本骨格は同じだが、港町の雰囲気に合わせたレトロな感じに仕上がっている
木造の改札口。いつの時代のものだろうか?それほど古いものではないような気もする
駅舎内、北側を撮影。広々として居心地の良さを感じる造り
南西側を撮影。自由に読める本などもある
南東側を撮影。小屋組みの天井からレトロな照明器具が下がっている
時間がゆっくりと流れている
トイレの入口はホーム側にある
駅の西側から撮影
長いホームの端から100m以上先に車両止めがある。留置線として使われているようだ
線路の終端まで来ると、もう目の前は九頭竜川の河口ですぐ左手に日本海が広がる
徒歩数分のところにエッセル堤がある。オランダ人技師エッセルが手掛けた日本初の西洋式捨石防波堤で、貴重な近代港湾遺産である