軍畑駅

 
青梅(おうめ)鉄道が、立川から青梅まで開業したのは1894年(明治27年)のこと。青梅から奥多摩方向に順次延伸し、社名を青梅電気鉄道に変更した1929年(昭和4年)に、二俣尾(ふたまたお)から御嶽(みたけ)までが開通。同年、軍畑(いくさばた)停留場として開業した。
駅名は地名の軍畑によるもので、この地が室町時代に落城した辛垣城(からかいじょう)の戦いの場となったことに由来する。

 
 

基本情報

□路線  JR東日本 青梅線
□開業  1929年(昭和4年)
□所在地  東京都青梅市沢井1丁目312-9

□マップ

□訪問年月 2022年5月

  

 

 

 

 

奥多摩側のホーム先端。軍畑を発車した奥多摩行きの下り電車が、右カーブを曲がっていく

 

  

 

ホームは1面1線。駅の左手(北)は崖、右手も急こう配が続く低山の麓にある

 

 

 

ホームから南側を望む。小さくてわかりにくいが、写真中央右寄りにある赤いアーチの橋は1939年(昭和14年)に竣工した奥多摩橋だ

 

 

 

辛垣城が落城した「辛垣の合戦」が、駅名標にもモチーフとして描かれている

 

 

 

軍畑駅は、近隣の高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)の3つの低山を総称した「高水三山」の登山口となっている

 

 

 

青梅側のホーム先端。下り電車がこの駅に到着する直前に、多摩川の支流「平溝川」を渡る。その場に架設された「奥澤橋梁」も現役の土木遺産だ

 

 

 

青梅側から簡易駅舎を撮影。この手の無人駅の中では、ホームの幅が広くとられている場所があり、登山客のそれなりの多さをうかがわせる

 

 

 

軍畑を含む、青梅から奥多摩までのJR青梅線は、わくわくするアウトドア体験を楽しめる路線として、「東京アドベンチャーライン」という愛称がついている

 

 

昨年は「東京アドベンチャーライン無人駅総選挙2021」なるものが開催されたようだ。軍畑駅は残念ながらベスト3には入れなかった

 

総選挙では敗れたが、駅への想いを語る温かいメッセージも掲示されていた

  

 

   

 

駅の個性を表すデザインの簡易suica改札機が設置されていた。軍畑のデザインはのぼりと兜。写真では見切れているが改札機下部は城の石垣のイメージだろうか

 

 

 

残念ながら2018年(平成30年)に自動券売機による切符販売・ICカードのチャージなどは終了

 

 

 

 

地方の過疎路線などに比べれば本数は多め。23時台まで電車があるのはやっぱり東京という感じ

 

 

 

ホームの外側に登山届を出すポストが設置されている

 

 

 

  

休日の朝7時過ぎの駅前。ルートを確認する人、靴紐を結び直す人、登山者たちの出発前。右手の商店、この日は営業していた

 

 

 

2003年(平成15年)、建て替えられた新駅舎。駅名にふさわしいシックで凛々しいデザインだ。左手にはトイレがある

 

 

こちらの動画でもご覧いただけます。

おすすめの記事