大井川鐡道は金谷(かなや)駅から千頭(せんず)駅までの大井川本線と、千頭駅から井川駅までの井川線がある。南アルプスあぷとラインの通称を持つ井川線は、大井川に沿うように山間深く、小さな赤い列車の音を軋ませながら走る路線だ。駅数は全部で14。尾盛(おもり)駅はその中でも、秘境度ナンバーワンの無人駅である。
基本情報
□路線 大井川鐡道 井川線
□開業 1959年(昭和34年)
□所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間
□マップ
□訪問年月 2019年11月
2体のタヌキの置物が印象的な尾盛駅。右にある建物は待合室ではなく以前は施錠されていたらしいが、クマ出没情報に伴い開放されたとも聞くが、現在はどうなっているだろうか(下車していないので確認できなかった)
なぜ「タヌキ」なのかは、この「タヌキ物語」をよめばわかるのだろうか。なにしろ列車はすぐに発車してしまうので、看板の前でじっくり読むことはできない
尾盛駅のホーム。誰がなんといおうと、この狭くて細長い少し盛り上がっている場所がホームである。駅に停車すると、車掌さんがホームに降り立ち、安全確認後に再び列車に乗り込んで列車は動き出す
秘境駅をネットで検索したことがある方なら、一度は訪問したことがあるはずのサイト「秘境駅に行こう!」様でも、尾盛駅は秘境駅ランキングの堂々2位に位置している(2020年度)。近くに集落も道もない、山々に囲まれた尾盛駅の場所をみれば、それも納得である
尾盛駅からすぐ東にある関の沢橋梁。川底から70.8mの高さを通る日本一高い鉄道橋だ。列車の窓から川底方向を臨む
接岨峡温泉駅を出た井川線下り列車が尾盛駅に向かいます。クリックすると音がでますのでご注意ください
閑蔵駅を出た井川線上り列車が関の沢橋梁を通過し尾盛駅に到着する動画です。音は大きいですが、ぜひ列車の軋む音を聞いてください
姉妹サイトで、井川線の訪問記を書いています。よろしければ下記のリンクからご覧ください。
ディープな大井川(1) 井川湖畔の廃線ウォーク 歴史を刻む線路跡