飯給駅

 
 
五井(千葉県市原市)から上総中野(千葉県夷隅郡(いすみぐん)大多喜町)を結ぶ小湊鉄道。五井から里見まで開業したのが1925年(大正14年)だが、翌年に月崎まで延伸。飯給(いたぶ)はその際に開業した古い駅である。
小湊鉄道は沿線に菜の花が咲き乱れることで有名だが、特に桜の時期は、飯給駅前にある田んぼ張られた水が水鏡となり、桜映えする撮影スポットとして人気がある。

 
 

基本情報

□路線  小湊鉄道 小湊鉄道線
□開業  1926年(大正15年) 
□所在地 千葉県市原市飯給943-3
□マップ

□訪問年月 2020年3月

 

 

 

簡素な造りだが明るい「青」が印象的な駅舎。駅名にもなっている飯給という地名の由来は諸説あるが、飯を給するという文字からも『洪水のために領主が米を給した(お救い米)に由来する』(地名苗字読み解き事典 丹羽基二著)という説がしっくりくる

 

 

 

壁には四季折々の小湊鉄道の絵。天井近くには、この場所で見えるであろう満点の星空が描かれ、どこかファンタジーなイメージ

 

 

 

駅の北側には「Toilet in Nature」と名付けられた女性用の世界一大きなトイレがある。市原市が観光振興のために建築家にデザインを依頼したもので、内部の広さは200㎡あるとのこと

草原に見立てたというトイレの内部。入口から個室まで13~14mほどある

個室内部はなかなかスタイリッシュな造りとなっているが、くつろげるかどうかは微妙なところ。周囲はガラス張りなので桜の時期は座りながらお花見もできる(かもしれない)

 

 

 

 

駅のホームから正面(西側)を望む。左手には菜の花畑が広がり、右手の田んぼには撮影スポットに配慮して早めに水が張られている

 

 

 

五井よりの踏切を渡り、飯給駅を望む。菜の花色に線路が染まっている

 

 

 

 

線路よりも数m低い田んぼのある場所まで降りてきた。写真の左端中央に駅名標が見える

 

 

 

 

水鏡になった田んぼ越しに桜と駅を望む。条件が揃えば、水面に逆さまに映る桜や駅が眺められる。普段は乗降客の少ない駅だが、この景色を見るために訪れる人も少なくない

 

 

 

菜の花も今が盛り。桜は1~3分咲き

 

 

 

 

五井に向かう列車が停車中。のんびりとした春の風景だ

 

 

 

 

次の停車駅の里見に向けて出発

 

 

 

 

 

 

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