八幡平駅

 
 
岩手県盛岡市の好摩(こうま)と秋田県大館市の大館(おおだて)をむすぶ花輪線の駅。昭和初期までは秋田鉄道と国有鉄道花輪線に分かれていたが、国有鉄道花輪線が延伸し現在の花輪線として全通した際に開業した駅である。
駅の名前は「八幡平(はちまんたい)」だが、所在は秋田県鹿角市八幡平だ。少し南側にある花輪線の駅で「松尾八幡平」があるが、こちらは岩手県八幡平市松尾にある(開業当初は岩手松尾だったが、1988年に現在の駅名に改称)。

 
 

基本情報

□路線  JR東日本 花輪線
□開業  1931年(昭和6年) 小豆沢(あずきざわ)駅として開業
     1957年(昭和32年) 八幡平駅に改称
□所在地 秋田県鹿角市八幡平字小山60-3
□マップ

□訪問年月 2020年9月

 

 

 

 

 

「八幡平」という地名はスキー場などもあり以前から知っていたが、ずっと「はちまんだいら」だと思っていた。「はちまんたい」であることを知ったのはかなり大人になってから(お恥ずかしい)

 

 

 

2015年(平成27年)に新しい駅舎に建て直された。塔屋風のものがあり、面白いデザインだなと感じたが、近隣にある神社の社殿をモチーフにしたとのこと

 

 

 

 

モチーフとなった大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)。確かに雰囲気が似ている。八幡平駅の近くにあり重要無形民俗文化財となっている
写真:掬茶, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

 

 

 

こちらはすでに解体されてしまった旧駅舎。屋根などは葺き替えられているが、柱などはおそらく開業当時のままだったろう
写真:(Songsknow), CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

 

 

こちらは今現在も使われている、鹿角花輪(以前の陸中花輪駅)の駅舎。ホーム側から撮影したので正面口とは逆側だが、大変立派な造りで、八幡平駅の旧駅舎と雰囲気が似ている

 

 

 

 

八幡平駅ホームは1面1線。以前は相対式ホームの2面2線で、古いホームが目の前に見える

 

 

 

 

自然に還りつつある古いホーム

 

 

 

 

ホーム端から大館方を撮影。この先に、下の写真にある田園風景が広がっている

 

 

 

 

風にそよぐ黄金の海。日本の原風景がここにある

 

 

 

 

小さな駅舎の内部。訪問時は、ベンチにしては大きすぎる木造りのこの設備はなんだろう?と思っていた。あとから神社の社殿をモチーフにしたデザインと知り、もしかして舞の舞台をイメージしたのかもしれない。無造作にリュックを置いてしまった・・

 

 

 

 

駅を正面から撮影。ミニポストがかわいいな。右手には、なかなか立派なトイレがある。
木の駅名看板は、旧駅舎で使っていたものと同じもののように見える

 

 

  

 

 

お昼時だったので、近くのお店でエビピラフをいただく

 

 

 

 

駅近くにあった小豆沢自治会館。もともとの駅名は小豆沢駅だったのだが、今も残る地名に由来したものだろう

 

 

 

 

駅から徒歩圏内にある1907年(明治40年)に操業開始した碇(いかり)発電所。当時のレンガ造りの建物が今も使用されている

 

 

 

 

下り列車が到着する時刻が近づいてきたので駅に戻る。おばあちゃんが、堂々と線路を横断している。あぶないよ

 

 

 

 

好摩方を撮影。旧ホームの脇に植えられた桜の樹々、春になると駅は桜色に染まる。その時期に、再訪出来たらうれしい

 

 

 

 

 

下り列車がやってきた。まもなく本格的な秋がおとずれる八幡平駅だった

 

 

 

 

 

 

 

おすすめの記事