加賀一の宮駅(廃駅)

 
1926年(大正15年)に金明鉄道が白山下と加賀広瀬(後の広瀬)間を開業。その後、神社前(後の加賀一の宮)に延伸した。1943年(昭和18年)に、北陸鉄道金名線となる。同駅は石川線の終着駅でもあった。
豪雨や手取川橋梁の老朽化などにより、1987年(昭和62年)に金名線全線が廃止。その後、石川線の鶴来(つるぎ)と当駅までの区間廃止により、加賀一の宮は廃駅になった。
白山市に譲渡された駅舎は、2019年(令和元年)に、休憩施設としてリニューアルされた。

 
 

基本情報

□路線  北陸鉄道 金明線 石川線
□開業  1927年(昭和2年) 神社前駅として
     1937年(昭和12年) 加賀一の宮駅に改称
     2009年(平成21年) 廃駅
□所在地 石川県白山市白山町レ60番1

□マップ

□訪問年月 2022年7月

  

 

加賀一の宮駅を真横から見る。堂々たる入母屋造りの屋根が凛々しい。かつては、右手の歩道(黄矢印)が線路だった

 

 

1つ上の画像とほぼ同じ方向からの1枚。金名線の列車が走行している時代は2面2線だった 駅舎内掲示写真より

 

 

金名線の廃線敷を整備した、サイクリング道の手取キャニオンロード。加賀一の宮駅はその休憩所となっている

 
 

昭和15年に撮影された駅。屋根・板壁・窓など、今も当時の造作が強く息づいていることがわかる。入口左に建つ駅名標は右読みだ 駅舎内掲示写真より

 

 

入口は弓のような唐破風(からはふ)の屋根がついている

 

 

入口左手には、社寺建築の意匠を取り入れた昭和初期の貴重な建造物として、2021年(令和3年)に国登録有形文化財に登録されたことを告げる案内板が設置されていた

 

 

正面に見える手すりの向こうはかつての線路敷。駅舎の扉は、おそらくは開業当時のもの

 

    

1つ上の画像の扉を、駅舎内から見る。背の高い木のベンチも当時のものか

 

右手の木の扉の奥には、かつて改札があった。今は樹々の緑が窓の外で揺れている

 

 

駅舎右手は、展示室になっている

 

 

当時使われていた駅関連の道具のほか、壁には往年の金名線・石川線の写真が飾られている

 

 

左下の鉄橋は、加賀一の宮から約3km南にある手取川橋梁。金名線の列車が通る瞬間だ

 

当駅が改修され、国の有形文化財に登録されたことを報じた新聞記事などが展示されていた

 

 

 

  

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