智恵文駅

消えゆくダルマ駅:北海道

智恵文(ちえぶん)駅の駅舎の前に自転車が2台! “現役の駅である”ことをリアルに感じさせてくれる光景だ。ダルマ駅は多くが列車本数の少ないところにあり、利用客があることを感じるチャンスが少ないのだ。

智恵文駅は宗谷本線の名寄と美深の間にある(それぞれ2駅目の隣だが)。2025年現在宗谷本線にある5つのダルマ駅の中で最も南であるとともに、一番“都会”に近い。この2台の自転車は、通学する高校生のものなのではないか(放置自転車でなければ)。

 

基本情報

□駅名  智恵文(ちえぶん)
□路線  JR北海道 宗谷本線
□所在地 北海道名寄市智恵文
□マップ

□撮影年月 2025年9月

 

ほかの駅と同様、金属の波板で駅舎全体が覆われているが、ほかの駅に比べると汚れが感じられる。車両の前後面にある突起と、それにぶら下がる鎖はなんのためのものだろうか
稚内方
名寄方。トイレのある場所に小さな窓が付けられている点が、ほかの駅と違う
貨車(車掌車)特有の天井のカーブと、それに沿った蛍光灯用配線の曲線に萌える
右のドアはトイレ。現役だ
問寒別駅、下沼駅、勇知駅とは違い、駅の絵や昔の写真などを掲示しておらず、定型の掲示物だけの室内はシンプル。竹ぼうきがいい味を出している
それでも利用者ノートはある。箱に入ったクマのぬいぐるみはなんだろう?

 

※「ダルマ駅」とは、使わなくなった貨車(有蓋車、冷蔵車、車掌車など)を改造した駅舎の呼び名の一つ。車輪や連結器などを取り外し車体だけになった様子が、手足のない置物のだるまに似ていることが由来。

 

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