大和田駅(廃駅)

消えゆくダルマ駅:北海道

大和田駅は、2023年3月に行われた留萌本線の石狩沼田-留萌間の廃止にあわせて廃駅になったが、2025年9月現在、ダルマ駅舎は隣の幌糠駅と同様、撤去されずに残っている。

大和田という地名は、福井県敦賀生まれの実業家大和田荘七に由来する。近くにある同氏所有の大和田炭砿から石炭を運搬する目的のために、大和田荘七が寄付して大和田駅が設けられたという。

 

基本情報

□駅名  大和田(おおわだ)
□路線  JR北海道 留萌本線
□廃止  2023年4月
□所在地 北海道留萌市大和田
□マップ

□撮影年月 2025年9月

 

封鎖された室内には、ビール瓶ケースと掃除道具だけが残されていた
石狩沼田方。柵はあるがホーム跡まで入れる
留萌方。廃止されて2年半、という時間の流れを感じる
国道233号を曲がり駅へ向かう途中の踏切跡。この先に大和田駅跡がある
反対方向。この先が留萌

 

2023年3月に恵比島駅、幌糠駅、大和田駅という3つのダルマ駅が廃止された。だが、2025年9月現在、駅舎はまだ撤去されていないし、線路のレールなどもほぼそのままだ。

幌糠駅はこちら。

2026年3月に深川-石狩沼田間の廃止が予定されているので、そのあと(直後ではないかもしれないが)まとめて撤去作業をするのだろうか。

その場合でも、「明日萌駅」(あしもいえき)という観光スポットの一角となっている恵比島駅駅舎だけは、もう少し残ってほしいと思う。

 

※「ダルマ駅」とは、使わなくなった貨車(有蓋車、冷蔵車、車掌車など)を改造した駅舎の呼び名の一つ。車輪や連結器などを取り外し車体だけになった様子が、手足のない置物のだるまに似ていることが由来。

 

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