幌糠駅(廃駅)

消えゆくダルマ駅:北海道

幌糠(ほろぬか)駅は、2023年3月に行われた留萌本線の石狩沼田-留萌間の廃止にあわせて廃駅になったが、2025年9月現在、ダルマ駅舎は撤去されずに残っている。

 

基本情報

□駅名  幌糠(ほろぬか)
□路線  JR北海道 留萌本線
□廃止  2023年4月
□所在地 北海道留萌市留萌村幌糠
□マップ

□撮影年月 2025年9月

 

石狩沼田方。立ち入りを防ぐ柵が設けられている
留萌方。駅舎は柵の外にある
封鎖された室内にはほぼなにもない。ペンで書かれた「W・C」から、ほかの北海道のダルマ駅と同様、トイレがあったことがわかる

 

留萌本線は1910年(明治43年)11月に深川駅-留萌(るもい)駅間、1921年11月に留萠駅-増毛(ましけ)駅間が開業した。その後、留萌駅と幌延駅を結ぶ羽幌線もできたが、羽幌線は1987年3月に廃止された。

深川-留萌間は約50kmとそれほど長くないにもかかわらず、名前に“本線”が付いているのは、留萌の町、そして内陸部に運搬される物資(海産物)が重要視されていたということだろうか。

しかし時代が変わり、増毛-留萌間は2016年12月に廃止、石狩沼田-留萌間は2023年4月に廃止された。

さらに2026年4月に残る石狩沼田-深川間も廃止予定で、そのとき「留萌本線」はすべて姿を消す。同時に、以前札沼線の終点でもあった石狩沼田は駅の役割を終える。

石狩沼田駅から留萌方面を見る。廃止されて2年以上が経った
石狩沼田から深川方面を見る。この部分も2026年に廃止される

 

※「ダルマ駅」とは、使わなくなった貨車(有蓋車、冷蔵車、車掌車など)を改造した駅舎の呼び名の一つ。車輪や連結器などを取り外し車体だけになった様子が、手足のない置物のだるまに似ていることが由来。

 

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