青函トンネルが完成し、供用開始した年に青函トンネル竜飛斜坑線が開業。青函トンネル工事用の斜坑を利用したケーブルカーで、鉄道事業法に基づき運営されている。2023年現在、地上の青函トンネル記念館駅と、海面下140mにある体験坑道駅の2駅を結ぶ。
駅のある青函トンネル記念館は冬季に閉鎖されるため(団体見学など例外あり)、同路線もその時期は運休する。
基本情報
□路線 青函トンネル竜飛斜坑線
□開業 1988年(昭和63年)開業
□所在地 青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜99番地
□マップ
□訪問年月 2023年6月
駅の外観。外から直接入ることはできず、青函トンネル記念館から専用通路(写真、左下にある駅舎内につながっている通路)から駅構内に行くことができる
青函トンネル記念館の全景。右奥に駅があり、その手前に記念館の玄関口がある
記念館の玄関を入ると、ルートは左右に分かれる。駅にいくには右手のオレンジ「体験坑道」のルートを進む。乗車切符(往復のみ)は青ルートにある案内場で購入する
駅につながる連絡通路。当地の強風にも耐えうる、しっかりとしたコンクリート造りだ
駅構内にはケーブルカーの発車5分前にならないと入場できない。青函トンネル記念館駅は、東北の駅百選にも選定されている
発車5分前になると駅構内へ入るステンレスの扉が開く。黄色い車両は、作業用のもの。これから乗客が乗る車両に比べると、横幅が半分くらいしかない
「もぐら号」と愛称のついたケーブルカー。斜度14度、路線距離778mの斜坑を、およそ7分で下っていく
コンクリートの壁にとりつけられた駅名標。右下の非常口誘導灯のある場所が、駅への出入り口だ
もぐら号の内部
運転席。正面の窓から線路が見えるが、その先は扉が閉まっている。この扉は通風門と呼ばれ、風圧防止のために設けられたゲートだ
右手の運転席に運転士が乗車し、いよいよ海面下の体験坑道駅に向けて出発
通風門が開くときは、駅構内への出入り口はしっかりと閉められている
通風門が開き、斜坑が見える。がたがたと大きく車両を揺らし、もぐら号は斜坑を進んでいく
線路の横には歩行もできそうな通路がある
斜坑出入り口の上部には、とてつもなく重量がありそうな扉があり、上下動して通風門の開閉を行っている
駅の右手にはなにか輪のようなものが見え、ケーブルが道路を越えて右端の建物内に続いている。右手の小さな建物にはケーブルの巻き上げ機があり、ケーブルカーの動力となっている