深浦はJR五能線の中でも要となる駅だ。秋田県の東能代(ひがしのしろ)から青森県の川部をつなぐ五能線は、当時の陸奥鉄道・五所川原線と能代線が少しずつ延伸し、最終的に1936年(昭和11年)に深浦で全線開通となった。深浦駅が完成したのは、五所川原線が深浦まで延伸した1934年(昭和9年)である。
以前は転車台(列車の方向を変更する装置)も備えられていたが、現在は埋め戻されそのあとがかすかに確認できる。
基本情報
□路線 JR東日本 五能線
□開業 1934年(昭和9年)開業
□所在地 青森県西津軽郡深浦町大字深浦字苗代沢41
□マップ
□訪問年月 2020年9月
夕景をデザインした深浦の駅名標。ホームから海も臨める
深浦駅は1面2線構造。川部から深浦まで運行した上り列車(左)と、弘前まで乗り入れる下り列車(右)。川部からの普通列車は鯵ヶ沢(あじがさわ)行か深浦行となる
この日は上下列車とも2両編成。1両のみ、かわいいタラコ色の列車が連結されていた
ホーム側から見た深浦駅。駅舎の2階は、実際に使用されている雰囲気がある
深浦は業務委託駅で早朝・深夜は無人となる。それでもみどりの窓口があるのは有難い。ホームへのドアをはさんで反対側には、深浦町観光協会の案内所がある
深浦駅正面。お父さん、お母さんにポーズ撮らせて、ハイ一枚
衛星写真で深浦駅をみると、ホーム北端の右前方が円状に色が変わっているのがわかる。ここは以前、転車台があった場所で円はピットとよばれる転車台の穴の跡だ。2005年に埋め戻されている
ホーム北端から。右前方に、かすかに、なんとなく半円状に色が変わっているのが見えるだろうか。奥にあるのは列車の格納庫
線路脇から格納庫を臨む
ホーム方向を振り返る。前方は東能代方面
観光列車の「リゾートしらかみ」は3種類あり、これは「くまげら」。白神山地に生息するキツツキ科のクマゲラをイメージしたものだ。深浦駅にはすべてのリゾートしらかみが停車する