面白山高原駅

 
仙台と山形をつなぐ仙山線は、最後まで残されていた作並と山寺の区間が、1937年(昭和12年)に全線開通。この区間の工事の肝であった仙山トンネル(通称:面白山トンネル)の竣工によるものだった。同時に、トンネルの山形側出口に「面白山仮乗降場」も作られた。後に駅に昇格し、現在の面白山高原駅となった。
冬季になると積雪の為、鉄道以外のアプローチが難しくなることから、秘境駅としても知られている。

 
 

基本情報

□路線  JR東日本 仙山線
□開業  1937年(昭和12年)面白山仮乗降場として開業→その後「面白山駅」へ昇格
     1988年(昭和63年)現在の面白山高原駅に改称   
□所在地 山形県山形市大字山寺字面白山8387


□マップ

□訪問年月 2020年11月

  

 

1面1線の面白山高原駅から仙台方面を臨む。正面に見えるのが仙山トンネル。面白山高原駅は、山形駅が管理する無人駅。昔はホームが短く、停車車両の一部がトンネル内に残ったままということもあったようだ  ☆クリックで拡大

 
 

2014年(平成26年)に「仙山線鉄道施設群」として、この仙山トンネルを含めトレッスル橋・転車台・変電所などが昭和初期の先端土木技術の象徴として土木遺産に認定された  ☆クリックで拡大

 
 

ホームの仙台よりから、山形方向を臨む。正面に跨線橋(こせんきょう)が見える

  
 

ホーム中ほどの奥まったところに、八角形の木造平屋建ての待合室がある。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となり、この直後に待合室が設置された




待合室の中は綺麗に掃除がなされている

  
 

面白山高原駅のすぐ近くにスキー場があり(現在は閉鎖)、スキー客の乗降があった頃は、券売機なども設置されていた。今はもう昔の哀愁が漂っている

 
 
 

さきほどの券売機があった場所から、まっすぐ鉄製の階段が伸び、跨線橋に通じている。冬季にはこの鉄階段も雪に埋もれる

 
 
 

跨線橋から山形方向を臨む。山寺駅とは200mほどの高低差があるので、ここから電車はいっきに下っていく

 
 

山間の紅葉に深まる秋を感じる

 
 

あふれだした水が岩肌を滑り落ちる

 
 

 

跨線橋。左手が仙台側

 

ホームから跨線橋を見上げる。正面奥には仙山トンネルがある

 
 
 

  

面白山高原駅周辺にはいくつかトレッキングコースがある。中でも有名な紅葉川渓谷にはホームの脇からすぐアプローチできる(ホーム横にある標高標識が目印)

 
 

面白山高原駅は仙山線の中では最も標高の高い場所にある(最高地点は仙山トンネルの中)。標高標識の横に紅葉川渓谷に続く鉄製の短い階段がある

 
 

短い階段を降りた後、青矢印方向に道をくだっていく。紅葉が赤く萌える時期の渓谷は絶景、一度は見る価値がある。ただしトレッキング用の装備、特に専用の靴(場合によっては濡れた岩場も歩けるもの)は必須

 
 

紅葉川渓谷遠景。写真よりも肉眼のほうがさらに鮮やかだ

 
 

紅葉川渓谷の霰滝     かみのやまやはらかい時めぐり 秋の章より転載

 
 

 

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