JR飯山線 長野県 蓮駅 千曲川に沿うように線路が続く飯山線。蓮(はちす)駅は、飯山線の前身でもある飯山鉄道が最初に開業した区間の駅(当時は停留所)だ。日本有数の豪雪地帯で山間部を多く通る路線は、積雪や土砂災害などに悩まされることが多い。一方、のどかな風景が、郷愁をさそう味わいもある。 基本情報 □路線 JR東日本 飯山線□開業 19... 2023年6月25日 makimuraakiko
しなの鉄道 ダルマ駅長野県 平原駅 消えゆくダルマ駅:本州・四国 平原駅は信号所から昇格した駅だ。国有鉄道信越本線の所属だったが、1997年(平成9年)北陸新幹線の開業に伴い、しなの鉄道に移管された。平原駅の現在の駅舎は、両側にデッキのある車掌車(ヨ5000形)を改造したものだ。貨車を改造して駅舎にした通称「ダルマ駅」は北海道に多いが、本州においては数... 2023年4月30日 makimuraakiko
しなの鉄道 長野県 信濃追分駅 長野県の軽井沢から篠ノ井までを結ぶしなの鉄道の駅。もともとは、同地と隣駅の御代田(みよた)までの勾配がきついことから、下り列車の一時的な停車場として追分(おいわけ)停車場が設置された。その後、夏場の避暑地利用客のため駅に昇格。その際、停車場から約300mほど東に場所を移している。1997年(平成9年)に北陸新幹線の開... 2023年4月30日 makimuraakiko
JR五能線 青森県一部有人 十二湖駅 世界自然遺産に登録されている白神山地。その麓に位置しブナの原生林の中に点在する、大小30を超える湖の総称が十二湖だ。2005年からは現在の新駅舎となり、観光の拠点として、産直施設や観光案内所なども設置されている。原則無人駅だが、一部有人の時期・時間帯がある。「リゾートしらかみ」の停車駅(2023年4月現在)。 基... 2023年4月29日 makimuraakiko
JR仙山線 宮城県 作並駅 仙台と山形をつなぐ路線の実現のため、宮城県側から延伸していったのが仙山東線だった。1929年(昭和4年)に仙台と愛子(あやし)が開通し、その2年後に作並(さくなみ)まで延伸した。同区間は非電化で、走行する蒸気機関車の転車台が設置された。1937年(昭和12年)には作並から山寺までの区間が直流電化で開通。山形側から山寺... 2023年4月23日 makimuraakiko
JR青梅線 秘境駅東京都 白丸駅 青梅(おうめ)鉄道が、青梅電気鉄道を経て国有化されたのは1944年(昭和19年)4月のこと。青梅線となった同年7月に御嶽から氷川(現在の奥多摩駅)まで延伸し全通。白丸はその時に開業した駅である。 基本情報 □路線 JR東日本 青梅線□開業 1944年(昭和19年)□所在地 東京都西多摩郡奥多摩町白丸62 ... 2023年4月22日 makimuraakiko
JR大糸線 長野県 千国駅 松本(長野県)と糸魚川(新潟県)を南北に結ぶ大糸線の駅。南小谷(みなみおたり)を境に北側はJR西日本、南側はJR東日本の管轄となり、千国(ちくに)駅はJR東日本の所属となる。西側に北アルプスが連なる豪雪地帯にあり、駅のすぐ東側には一級河川の姫川が通っている。バブル時代にはスキー列車のシュプール号でにぎわいもみせたが、... 2023年4月4日 makimuraakiko
北陸鉄道 一部有人石川県 新西金沢駅 石川電気鉄道が当駅(当時の駅名は新野々市駅)と鶴来(つるぎ)駅の区間を開業したのが1915年(大正4年)。白山地域の木材やたばこなどを運ぶ貨物の需要を見込んでのことだった。当初は中古の蒸気機関車で客車と貨車を牽引していた。1943年(昭和18年)には近隣の鉄道会社と合併し、現在の北陸鉄道の駅となる。日祝日や平日の一部... 2023年2月26日 makimuraakiko
えちぜん鉄道 福井県 三国港駅 えちぜん鉄道の三国芦原(みくにあわら)線の終点駅。開業当初は官設鉄道三国線の貨物駅だったが、その後変遷を経て1972年(昭和47年)に三国線は廃止となった。えちぜん鉄道の所属となった今も、長いホームや開業時に建設されたレンガ造りの眼鏡橋など、当時の土木遺構が残されている。明治の三大港と呼ばれるエッセル堤(三国港突堤)... 2023年2月26日 makimuraakiko
三陸鉄道 岩手県 吉里吉里駅 吉里吉里と書いて、「きりきり」と読む。大変珍しい名前の駅で、大槌町の吉里吉里という土地名に由来すると思われる。作家の井上ひさし氏のベストセラー「吉里吉里人」の舞台となった村は別の場所にあるが、ネーミングのもとになった地名であることから注目をあびた。あたたかな木彫りの動物駅員がいる駅でもある。 基本情報 □路線 ... 2023年1月15日 makimuraakiko
JR大船渡線 岩手県 陸中門崎駅 大船渡線(おおふなとせん)が新規開業した1925年(大正14年)に開業した古い駅の一つ。地図を見ると、路線は陸中門崎駅から東にある千厩(せんまや)に進まず北上して迂回するルートをとる。もろもろの大人の事情が働いたと言われ、迂回ルートの形から鍋弦線などと言われることもある。 基本情報 □路線 JR東日本 大船渡... 2023年1月15日 makimuraakiko
JR根室本線 北海道秘境駅 昆布盛駅 滝川から根室を結ぶ北海道で最も長い鉄道路線、JR根室本線。中でも釧路から根室までを「花咲線」と呼んでいる。昆布盛(こんぶもり)は、根室から西に3つ目の花咲線の駅。ちなみに、函館本線には昆布という名前の駅がある。JR北海道が2016年3月に公開した資料では、「極端にご利用の少ない駅」に数えられており、2021年のデータ... 2022年11月6日 makimuraakiko
JR八高線 埼玉県 丹荘駅 東京・埼玉を南北に結ぶ八高線の前身、八高北線が倉賀野から児玉まで開通した際に開業した駅。駅の名前は、開業当時に丹生(たんしょう)村だったことに由来する。1947年(昭和22年)から約40年間、後に上武鉄道となる日本ニッケル鉄道(日丹線)の起点駅でもあった。丹荘駅は神川町(かみかわまち)唯一の鉄道駅で、地元小学校児童の... 2022年9月25日 makimuraakiko
JR磐越西線 福島県 上野尻駅 官設鉄道の岩越線(のちの磐越西線)が野沢から津川まで延伸し、郡山から新津まで全通した時に開業した。福島県の北西端にある西会津町に位置する。1983年(昭和58年)に簡易委託駅となったが、2021年(令和3年)4月1日より完全な無人駅となる。近隣に上野尻ダムがあり阿賀川両岸は桜の名所としても知られる。 基本情... 2022年9月25日 makimuraakiko
JR只見線 福島県 会津横田駅 会津横田は、会津線が会津川口から只見まで延伸した1963年(昭和38年)に開業した駅。近隣の横田鉱山(昭和47年閉山)の最盛期には貨物の専用線があり、鉱石を貨車に積み込むための木製のホッパーがあったというが、今は何も残っていない。2011年7月に発生した「平成23年7月新潟・福島豪雨」により同駅を含む会津川口から只... 2022年8月31日 makimuraakiko
JR只見線 秘境駅福島県 早戸駅 川に霧が立ち込める幻想的な雰囲気が人気の霧幻峡(むげんきょう)。長年途絶えていた霧幻峡渡し船の船着き場近くに早戸駅はある。周囲に民家が少ない秘境駅でありながら、デザイナーズ物件のようなコンクリート打ちっぱなしの駅舎が目を引く。かつては近隣の硫黄鉱山から鉱石を積んだ貨物車用のホームがあったが、現在その痕跡を見ることは... 2022年8月30日 makimuraakiko
JR花輪線 秋田県 八幡平駅 岩手県盛岡市の好摩(こうま)と秋田県大館市の大館(おおだて)をむすぶ花輪線の駅。昭和初期までは秋田鉄道と国有鉄道花輪線に分かれていたが、国有鉄道花輪線が延伸し現在の花輪線として全通した際に開業した駅である。駅の名前は「八幡平(はちまんたい)」だが、所在は秋田県鹿角市八幡平だ。少し南側にある花輪線の駅で「松尾八幡平」... 2022年8月18日 makimuraakiko
JR只見線 秘境駅福島県 会津水沼駅 秘境路線として人気の高い只見線。会津水沼駅は会津線の駅として開業。1971年(昭和46年)に会津若松から小出まで全通し、只見線所属の駅となる。平成23年7月新潟・福島豪雨により駅舎が流出し営業停止。バス輸送を経て同年末に営業を再開した。 基本情報 □路線 JR東日本 只見線□開業 1956年(昭和31年)... 2022年8月16日 makimuraakiko
JR釜石線 岩手県 陸中大橋駅 貨物線の釜石東線として開業後、翌年の1945年(昭和20年)から旅客営業を開始した。1950年(昭和25年)に花巻から釜石までが全通したことにより、釜石線の駅となる。釜石鉱山の拠点としても賑わっていたが、現在は駅舎も撤去され、ホームに待合室があるのみ。構内には鉱石を貨車に積み込むためのホッパー跡が残り、当時の面影を... 2022年8月13日 makimuraakiko
小湊鉄道 千葉県関東の駅百選 上総鶴舞駅 小湊鉄道が開業したのは1925年(大正14年)、五井から里見までの区間だった。上総鶴舞(かずさつるまい)はその時にできた、開業当初からある駅である(開業時は鶴舞町駅)。駅のすぐ横に電力を供給していた鶴舞発電所があり、現在も建物が残っている。駅舎と発電所ともに、国の有形文化財に登録されている。駅前には建築家設計による... 2022年8月7日 makimuraakiko
福島交通飯坂線 福島県一部有人 美術館図書館前駅 1924年(大正13年)に、福島飯坂電気軌道が福島から飯坂(現在の花水坂駅)までを開業。森合(現在の美術館図書館前)はその時に開業した駅だ。3年後には現在の終点である飯坂温泉まで延伸した。1942年(昭和17年)には福島から森合までの区間を専用軌道化し、それにともない森合駅も現在の場所に移った。近隣にあった福島大学キ... 2022年8月5日 makimuraakiko
えちぜん鉄道 福井県 本荘駅 現在のえちぜん鉄道の前身「三国芦原(みくにあわら)電鉄」が、福井口から芦原(現在の「あわら湯のまち」)まで開業したのが1928年(昭和3年)のこと。本荘駅はこのときに開業した駅だ。開業当時の面影を残す駅舎の向こうには南北にまっすぐ伸びる線路がある。広々とした田園風景の中を列車が近づいてくる様子を、遮るもののないホーム... 2022年8月4日 makimuraakiko
JR青梅線 東京都 軍畑駅 青梅(おうめ)鉄道が、立川から青梅まで開業したのは1894年(明治27年)のこと。青梅から奥多摩方向に順次延伸し、社名を青梅電気鉄道に変更した1929年(昭和4年)に、二俣尾(ふたまたお)から御嶽(みたけ)までが開通。同年、軍畑(いくさばた)停留場として開業した。駅名は地名の軍畑によるもので、この地が室町時代に落城し... 2022年5月20日 makimuraakiko
JR北上線 岩手県 和賀仙人駅 北上線は、岩手県の北上から秋田県の横手までの61.1kmの路線だ。北上盆地を南北に走る東北本線と横手盆地を走る奥羽本線をつなぐ路線で、奥羽山脈を横断して東西に列車は走る。和賀仙人駅は、黒沢尻(現在の北上)を起点とする東横黒軽便線の駅として現駅よりも少し西で開業。1962年(昭和37年)、湯田ダム建設による一部区間の線... 2022年4月14日 makimuraakiko
三陸鉄道 岩手県一部有人 大槌駅 青森県の南部から岩手県の三陸海岸沿いを縦貫する三陸鉄道は、北リアス線(久慈~宮古)・リアス線(宮古~釜石)・南リアス線(釜石~盛)の全区間163kmの路線である。東日本大震災により三陸鉄道は甚大な被害を受けたが、2014年までに北リアス線と南リアス線が復旧。宮古から釜石までの区間が不通のまま残されたが、2019年に復... 2022年1月25日 makimuraakiko
関東地方 関東の駅百選神奈川県 根府川駅 根府川駅が開業した当初は、国府津(こうづ)から熱海までの熱海線に所属する駅だった。開業の翌年1923年(大正12年)に起こった関東大震災により土石流が発生。根府川駅はちょうど進入してきた下り列車とともに、海に流されてしまう。駅は翌年に再建されたが、当時のホームの残骸などは今も海中に眠っている。1934年(昭和9年)に... 2022年1月16日 makimuraakiko
小湊鉄道 千葉県 飯給駅 五井(千葉県市原市)から上総中野(千葉県夷隅郡(いすみぐん)大多喜町)を結ぶ小湊鉄道。五井から里見まで開業したのが1925年(大正14年)だが、翌年に月崎まで延伸。飯給(いたぶ)はその際に開業した古い駅である。小湊鉄道は沿線に菜の花が咲き乱れることで有名だが、特に桜の時期は、飯給駅前にある田んぼ張られた水が水鏡とな... 2021年10月17日 makimuraakiko
三陸鉄道 岩手県 恋し浜駅 1984年(昭和59年)に三陸鉄道の北リアス線(宮古~久慈)と南リアス線(盛~釜石)が開業。小石浜は南リアス線の駅として翌年に新設された。2009年(平成21年)には小石浜地区のホタテブランド「恋し浜」をモチーフに駅名を改称し、縁結びのパワースポットとして観光客を呼び込む展開を始めた。2019年(平成31年)に盛(さ... 2021年10月17日 makimuraakiko
JR五能線 秋田県 岩舘駅 青森と秋田を結ぶJR五能線で、秋田県の最も北、青森との県境にあるのが岩舘(いわだて)駅だ。開業は大正15年と古く、2010年(平成22年)に駅舎を現在のレトロな木造デザインにリニューアルした。2018年(平成30年)に無人化されたが、臨時快速「リゾートしらかみ」が停車する(2021年現在)。 基本情報 □路線 ... 2021年9月23日 makimuraakiko
JR大船渡線 岩手県 真滝駅 一ノ関から摺沢(すりさわ)まで、大船渡線(おおふなとせん)が新規開業したのが1925年(大正14年)のこと。一ノ関の次駅である真滝は、そのタイミングで開業した大船渡線で最も古い駅の一つだ。真滝駅周辺の土壌には「亜炭(あたん)」と呼ばれる炭化度の低い石炭が多く含まれており、真滝駅から多くの亜炭が出荷されていたという。無... 2021年8月1日 makimuraakiko